“魂の裁判”で裁かれていく命たち
登場キャラクターはそれぞれ内面に問題を抱えており、ピラミッド探索の過程で次々と”魂の裁判”にかけられ脱落していく。
朝木 歩人
あさき あゆと。知力、体力、運、全てに恵まれない少年。学年のヒエラルキー最下層を自認しており、クラスメイトからは“底辺のカリスマ”と呼ばれている。
日野 今日介
ひの きょうすけ。歩人のクラスメイト。毎度抜群の低成績を叩き出すも前向きに捉える態度から、“無知の知”の通り名を持ち、学内で一目置かれている。良くも悪くも単純で真っ直ぐな気質は敵を作らない。
市川 寧
いちかわ ねい。歩人のクラスメイト。通称”不運の女神”と呼ばれる彼女は、世話好きなため何かと苦労と責任を負わされる傾向がある。クラス委員、バイト、家事と大忙しの中いつも助けてくれる歩人には好意を抱いているが、彼女の生い立ちの影響か基本的に嫉妬深い。
乃木坂 葉子
のぎさか ようこ。歩人のクラスメイト。体が弱く臆病なため放っておくと一人きり。いつも気遣ってくれる歩人、今日介、寧に対し、学習面のサポートで応える。お金持ちの令嬢であり、卒業旅行となるエジプトツアーは彼女からの支援により実現した。
月原 倫
つきはら りん。小学生。父の仕事の事情でエジプト在住。かまってほしい寂しさから、つい嘘をついて人を振り回す癖がある。
光栄寺 満
こうえいじ みつる。写真家見習い。何かと不満点を見つけては怠惰な自分を正統化する。人生でまだ”本気を使ったことがない”事が彼のプライドを支えている。
篠田 漁
しのだ りょう。大学生。自らの運動神経と筋肉に全幅の信頼を置く。独善的な傾向があり人の意見や感情を無視しがちで、よく衝突を起こす。その傲慢さとセルフイメージの剥離を本人も気にしているため、すぐにムキになる。
音樹 冴
おとぎ さえ。ツアーガイド。今回のエジプトツアーの添乗員。職務に真面目に取り組む一方、精神面での弱さを抱えており、急に怯えたりテンションが上がったり不安定な側面がある。
水見 壮司
みずみ そうじ。魅惑的な情景を探して世界中を巡る写真家。態度は紳士的だが、アーティストとして自らの欲求に抗うことはしない。
黒江 浩二
くろえ こうじ。若き医師。学生の頃から海外を廻り、僻地での医療に強いやりがいを感じている。学生時代のゼミでの知り合いであった土田教授の発掘作業に参加。
土田教授
つちだきょうじゅ。日本におけるエジプト考古学の権威。怒りにも似た野心を持ち、長年、秘密裏にイリーガルな遺跡発掘行為を続けている。